2019年01月08日

腕時計の話

十数年使っていた腕時計の防水機能が全く機能しなくなった。
クォーツは生きているので時間は普通に刻んでいるのだが、腕に付けているだけでガラス面が曇り文字盤が見えない。
しばらく我慢していたが新しいものに替えた。
昨年11月頃のことだ。

いくつもの時計を集める趣味もなく、そしていわゆる高級時計というものに関心があるわけでもない。
日常的に普段使いが出来れば十分、とは言え多少の好みはやっぱりあるということで、前回と同じようにクロノグラフの文字盤のものにした。


新しいものは以前のものと盤面の大きさとか重さとかが違っているから、何となくしっしりしない違和感を感じていたけれどようやく最近になって慣れてきた気がする。
この先10年は使いたいと思うのだった。

モノに対する愛着というものは結局のところ、そのモノと自分との間に語られる物語に行き着くのではないかと思う。
短編なのか長編なのか、浅い物語なのか深く沈殿した物語なのか。

傷だらけになった今まで使っていた腕時計を眺める。
直せるならばと、修理店で訊いてみたら、実にすげなく断られた。
けれど時計は今動いている。
だから、電池が切れたら電池交換はしたいと僕は思う。

第三者からみて何か価値があるわけでもなく、大量生産の廉価品に過ぎない。
それでもそれが自分の一部だったのだなと、あとになって感慨に触れることがあるのだと、最近僕は知った。

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posted by Cat's hand at 20:26 | Comment(0) | 日々の泡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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